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健康保険の給付金の負担を減らして
会社も従業員も楽になる
鈴与健康保険組合
事務長
松永 篤様
町田順子様
Q.企業にとって健康経営が大切なのは?
松永様:まず健康保険の給付費が年々増えているんです。人が増えている以上に給付費が増えている、そこをなんとかしなければと考えると、健康にみんなを導いていかないと、そこが減っていかないというのが原点です。
みんなが健康になれば健保の運営も楽になるし、健保の運営が楽になるということは、保険料率が下がるのでみんなが楽になります。会社も当然、アブセンティズムにしてもプレゼンティズムにしても、両方とも効率よくなってくるはずなんです。それが健康経営であって、社員の健康に投資することは会社の義務なのかな、と。それで会社は余計潤う。健保としても当然、事業所に「健康になってね」と訴えますし、会社は本気で社員の健康について考えていく時代だと思います。
事務長 松永 篤様
Q.どんな取組をされていますか?
町田様:全体で展開し始めた昨年の8月に、健康意識を高めるアプリを始めまして、登録率はやっと50%乗るか乗らないかのところにまで来ました。ウォーキングイベントを年に2回やっていまして、それ以外にも健康に関わる情報発信や、健保からお知らせしたいことはアプリを登録している加入者さんに直接お伝えしています。ここ最近では、重症化予防として数値の悪い方に受診に行ってほしいと伝える仕組みも取り入れています。
松永様:それと御社の自立体力検定ですね。
Q.自立体力検定の良かったところは?
松永様:誰でも簡単に取り組むことができるところです。時間もそんなにかからないし、楽しみながらできることですね。みんなの記録が気になるし、そうして和気あいあいとできるのが一番良かったです。
Q.自立体力検定の実施で難しかった点は?
町田様:自立体力検定を運営する健康トレーナーを、たくさんつくってしまった方が、理解が早いと思いました。実際やってみるとすごく楽しかったと思いますが、体力測定はもっとハードなものを想像してしまうし、もっと大変なものを想像するので、理解者が少ないとなかなか浸透しにくいのかなと思いました。エスエスケイフーズさんのように、たくさんの健康づくりトレーナーを一度に育てたらいいのかなと思うのですが、本社みたいな単位で開催する時に、私ともう1人だけで行うのは難しいのかなと思いました。
町田順子様
Q.健康経営が従業員に与える影響は?
松永様:車を車検に出して、タイヤがつるつる、オイルがドロドロだったら直すと思いますが、自分の身体がそういう状態だったとしても気がつかない。気がついていても面倒くさい。痛くなってから困った。困ったになっても遅いから、自分の体のことをちゃんとケアする。その意識付けをとにかく徹底したいです。
「働く」という言葉には、一生懸命働くと傍(はた)が楽になる、という意味があります。傍(はた)は周りの人です。俺がもし遊んでいたら、町田さん大変でしょ?
町田様:う〜ん……大変です(笑)
松永様:一生懸命自分が働けば、周りにいる人たちも楽になる。そうすると会社が潤って楽になる。会社が潤うと給料が増える。給料が増えると家族が楽になる。だから健康で働くことは、周りが楽になるので大切です。
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